PTSDは、生命の危機を感じる出来事や、強い恐怖を伴う体験などをきっかけとして発症する精神疾患です。代表的な原因として、以下のようなものが挙げられます。
事故・災害・犯罪被害
交通事故や労働災害、地震や洪水などの自然災害、強盗や性暴力などの犯罪被害は、PTSDの代表的な原因のひとつです。突然生命の危機に直面したり、死傷の現場を目撃したりする体験は、強い恐怖や無力感を引き起こし、心身に大きな負担を与えることがあります。
被害を直接受けた方だけでなく、救助活動にあたった人がPTSDを発症する場合もあります。
虐待・DV・ハラスメント
身体的・性的・心理的虐待、パートナーからのDV(ドメスティック・バイオレンス)、職場でのハラスメントなどもPTSDの原因となることがあります。特に、逃げ場のない状態で長期間にわたって繰り返されるつらい体験は心に大きな影響を与えます。こうした状況が続いた場合には、「複雑性PTSD」と呼ばれる状態となり、症状が複雑になったり、長期間続いたりすることがあります。
大切な人との死別
突然の事故や災害、自死(自殺)などによって大切な人を失う体験は、PTSDの原因となることがあります。こうした体験のあとには強い悲しみを感じることが自然であり、その反応とPTSDの区別が難しい場合もあります。亡くなった場面が繰り返し思い出される、関連する場所や話題を避ける、不眠や強い緊張状態が続くなどの症状が長期間続く場合は、PTSDの可能性が考えられます。
入院や手術など強い恐怖を伴う体験
子どもの場合、入院や手術など、医療の場で強い恐怖や不安を経験したことがPTSDの原因となる場合があります。治療や入院に伴う強いストレスが心身の負担となり、その後も不安や恐怖が続くことがあります。
いじめ
学校や職場でのいじめも、PTSDの原因となることがあります。特に子どもの場合、継続的なからかいや仲間外れ、暴力などのいじめ被害によって強い恐怖や無力感を抱くことがあります。その影響が長く続くことで、日常生活や学校生活に支障をきたす場合があります。



