過眠症にはいくつかの種類があり、それぞれ原因や特徴が異なります。代表的な3つの種類を解説します。
ナルコレプシー
ナルコレプシーは、日中に強い眠気が現れる代表的な過眠症の一つです。突然眠ってしまう「睡眠発作」に加え、笑ったり驚いたりしたときに筋肉の力が抜ける「情動脱力発作(カタプレキシー)」など、特徴的な症状がみられることが特徴です。
脳の目覚めを保つ働きに異常が生じることで起こると考えられており、日中に強い眠気に襲われ、本人の意思に反して眠ってしまうことがあります。情動脱力発作では、膝がガクッと崩れたり、頭が垂れたりすることがあります。
また、入眠時や覚醒時に体が動かなくなる金縛りや、現実と区別しにくい鮮明な夢や幻覚を経験することもあります。
特発性過眠症
特発性過眠症は、十分な睡眠時間を確保しても眠気が十分に取れず、日中も強い眠気が続くことが特徴の過眠症です。ナルコレプシーのような情動脱力発作などは基本的にみられず、「十分に寝ているのに眠い」といった症状が中心です。
夜に長時間眠っても、十分に眠った感じが得られず、日中も強い眠気が続きます。また、昼寝をしても眠気が改善しにくく、朝なかなか起きられないこともあります。目覚ましに気づかなかったり、起こされてもすぐに起きられなかったりする場合があります。
反復性過眠症
反復性過眠症(クライン・レヴィン症候群)は、数日から数週間にわたって強い眠気や長時間の睡眠が続く状態を繰り返す疾患です。
症状が現れている期間は、1日の大半を眠って過ごすこともあり、起きている間も集中力や判断力が低下することがあります。一方で、症状がない期間は普段どおりの生活を送れることが多いため、周囲に理解されにくい場合があります。



