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ギャンブル依存症

disease

ギャンブル依存症について

「ギャンブルをやめたいのに、どうしてもやめられない」「家族がパチンコや競馬にのめり込み、借金を繰り返している」このような悩みを抱え込んでいる方は少なくありません。

ギャンブル依存症は意志の弱さではなく、脳の働きが関係する病気です。この記事では、ギャンブル依存症の症状・原因・治療法・相談先についてわかりやすく解説します。

ギャンブル依存症とは

ギャンブル依存症(ギャンブル障害)とは、パチンコ・競馬・オンラインカジノなどのギャンブルをやめたいと思っていても、自分ではコントロールできなくなる精神疾患です。

一時的にギャンブルをやめられたとしても、再びギャンブルをしたいという強い欲求や衝動が生じ、繰り返してしまうことがあります。そのため、本人の意志だけで改善することは難しく、専門的な支援が必要になる場合があります。借金や家族関係の悪化、仕事への支障など生活全般に深刻な影響を及ぼすことがあるため、早めに精神科・心療内科などの医療機関へ相談することが大切です。

ギャンブル依存症の症状

ギャンブル依存症では、「やめたいのにやめられない」という状態が続き、精神面や行動面にさまざまな症状があらわれます。

初期にはギャンブルのことを考える時間が増え、賭け金が徐々に大きくなる傾向があります。症状が進行すると、負けたお金を取り戻そうとしてさらにギャンブルを繰り返したり、家族に隠れて借金をしたりすることもあります。

また、ギャンブルを控えようとするとイライラや不安を感じることがあり、仕事や学業、家庭生活に支障をきたすケースも少なくありません。

これらの症状は徐々に進行することが多く、本人が問題を自覚しにくい場合もあります。気になる症状がある場合は、次のセルフチェックリストで確認してみましょう。

ギャンブル依存症のセルフチェックリスト

以下の項目に当てはまるものがないか、確認してみましょう。

  • ギャンブルのことが頭から離れず、常に次のギャンブルについて考えている
  • 以前と同じ興奮やスリルを得るために、賭け金を増やすようになった
  • ギャンブルを控えようとしたとき、強い焦りやイライラを感じた
  • ギャンブルで負けた分を取り戻すために、別の日に再びギャンブルをしたことがある
  • ギャンブルの問題を家族や友人に隠すために嘘をついたことがある
  • ギャンブルの資金を工面するため、借金や質入れ、人からお金を借りたことがある
  • 気分が落ち込んでいるとき、ギャンブルで気を紛らわせようとすることがある
  • ギャンブルが原因で、仕事・学業・家族関係に深刻な問題が生じたことがある
  • ギャンブルを続けるために、仕事や家族との大切な約束を後回しにしたり、取りやめたりしたことがある

上記のうち複数の項目に当てはまる場合は、ギャンブル依存症の可能性があります。ただし、このチェックリストだけで診断することはできません。気になる症状がある場合は、一人で抱え込まず、精神科や心療内科などの医療機関へ相談してみましょう。

ギャンブル依存症の原因

ギャンブル依存症は、特定の原因だけで発症するものではなく、脳の働きや心理状態、生活環境など、複数の要因が関係すると考えられています。主な要因には、以下のようなものがあります。

脳の働きによる影響

ギャンブルで勝ったときの快感や興奮などによって、脳の報酬に関わる仕組みが刺激されます。こうした経験を繰り返すことで、ギャンブルを続けたいという欲求が強まり、やめにくくなることがあります。

遺伝的要因

依存症になりやすい傾向には、遺伝的な要因が関係する可能性があります。ただし、遺伝だけでギャンブル依存症が決まるわけではありません。

心理的要因

ストレスや不安、気分の落ち込みなどを和らげるためにギャンブルを利用することがあり、ギャンブルが心理的な対処手段となることで、依存につながる場合があります。

環境的要因

身近な人がギャンブルをしている、ギャンブルを始める機会が多いなど、ギャンブルに触れる環境も影響することがあります。

オンラインギャンブルの普及

スマートフォンなどから時間や場所を問わずギャンブルができる環境は、ギャンブルをする機会を増やし、依存につながる要因の一つと考えられています。

ギャンブル依存症には複数の要因が関係するため、本人の意志の弱さだけが原因ではありません。ギャンブルをやめたいのにやめられないなどの悩みがある場合は、精神科や心療内科などの医療機関へ相談を検討しましょう。

ギャンブル依存症になりやすい人

ギャンブル依存症は、性格的な傾向や生活環境などの影響によって発症リスクが高まることがあります。特に以下のような特徴がある方は注意が必要です。

  • 衝動のコントロールが苦手で、スリルや興奮を求めやすい
  • 失敗や負けを受け入れにくい
  • うつ病や不安障害、ADHDなどの精神疾患を抱えている
  • 職場や家庭で強いストレスを感じている
  • 10代や20代など若い頃からギャンブルをしている
  • 家族や身近な人にギャンブル依存症の人がいる
  • 孤独感が強い、または自己肯定感が低い
  • アルコール依存症など、他の依存症を経験したことがある

これらに当てはまるからといって、必ずギャンブル依存症になるわけではありません。気になる症状がある場合は、早めに精神科や心療内科などの医療機関へ相談しましょう。

ギャンブル依存症の相談先

ギャンブル依存症は、一人で抱え込まず早めに相談することが大切です。主な相談先は以下のとおりです。

精神科・心療内科

診断や薬物療法、認知行動療法などの治療を受けられます。

依存症回復支援センター

ギャンブル依存症に特化した治療プログラムを提供しています。

精神保健福祉センター・保健所

相談や支援制度に関する情報を提供しています。

家族相談窓口・自助グループ

ギャンブル依存症に悩む家族同士で情報を共有できます。

どこに相談すればよいかわからない場合は、まず精神科や心療内科へ相談してみましょう。

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ギャンブル依存症の検査・診断

ギャンブル依存症の診断では、ギャンブルの頻度や行動、生活への影響などを確認します。医師による問診や心理検査などを通じて、総合的に判断します。

問診

DSM-5などの国際的な診断基準に基づき、医師が対面で詳しくお話を伺います。ギャンブルにかける金額や時間の増加、やめようとした際のイライラや気分の落ち込み、借金や不都合な事実を隠す嘘、仕事や家族関係への影響などを確認します。ギャンブルを自分でコントロールできなくなっている程度や生活への影響を確認し、現在の状態を総合的に判断します。

精神疾患・心理面の評価

ギャンブル行動の背景には、うつ病や双極性障害、ADHDなどの精神疾患が関係している場合があります。医師による問診や心理的な評価を通じて、こうした病気や背景にある要因について確認します。ギャンブルだけに目を向けるのではなく、関連する問題も把握することで、一人ひとりの状態に合わせた治療方針を検討します。

チェックリストや質問票による評価

SOGS(サウスコースト・ギャンブル・スクリーニング)などのスクリーニングテストや質問紙を用いて、ギャンブルによる問題の程度や生活への影響を確認します。本人やご家族が現在の状況を客観的に把握し、ギャンブル依存症への理解を深めることにも役立ちます。また、治療前後の状態を確認する際の参考としても活用します。


treatment

ギャンブル依存症の治療法

ギャンブル依存症の治療では、ギャンブルへの衝動をコントロールする方法を身につけたり、生活環境を整えたりするなど、複数の方法を組み合わせて取り組みます。

01

認知行動療法・心理教育

認知行動療法(CBT)や心理教育では、「次は勝てる」「負けを取り戻せる」といったギャンブルにつながりやすい考え方に気づき、行動を見直していきます。また、ギャンブルをしたくなるきっかけや、そのときの対処法を学びます。病気について理解を深めながら、お金の使い方やストレスへの対処など、ギャンブルに頼らない生活習慣を身につけていきます。

02

自助グループ・集団療法

GA(ギャンブラーズ・アノニマス)などの自助グループや、医療機関で行われる集団精神療法への参加も治療の一つです。同じ悩みを抱える人と経験や悩みを共有することで、孤独感や罪悪感を和らげることにつながります。ほかの人の経験からギャンブルをやめるための工夫を学び、互いに支え合いながら回復を目指します。

03

ご家族へのアプローチと環境調整

ギャンブル依存症では、ご家族も借金や本人への対応などで悩みを抱えることがあります。そのため、ご家族にギャンブル依存症について説明し、本人への適切な接し方や金銭管理について一緒に考えます。必要に応じて、ギャマノンなどのご家族向け自助グループを案内することもあります。

また、借金問題などについては、必要に応じて弁護士や社会福祉士などと連携し、治療を続けやすい環境を整えます。

04

薬物療法

ギャンブル依存症そのものを直接治す薬はありませんが、強い衝動やイライラ、気分の落ち込みなどの症状に対して薬物療法を行うことがあります。また、うつ病やADHDなど、併存する精神疾患がある場合には、その治療も行います。症状や体調に合わせて薬を使用し、心理療法や自助グループなどの治療に取り組みやすい状態を整えていきます。

diagnosis

ギャンブル依存症の受診目安

ギャンブルを自分でコントロールできず、生活に支障が出ている場合は、受診を検討しましょう。以下のような状態が続いている場合は、医療機関への相談を考える目安になります。

  • やめようと思ってもやめられない
  • ギャンブルに使う金額や時間が増えている
  • 負けたお金を取り戻そうとしてギャンブルを繰り返す
  • ギャンブルのために生活費や貯金を使う
  • ギャンブルについて家族や周囲に嘘をつく
  • ギャンブルによって借金や家族とのトラブルが生じている
  • ギャンブルのことが頭から離れず、仕事や家事に支障が出ている

当てはまる項目がある場合は、精神科や心療内科などの医療機関に相談しましょう。

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当院のギャンブル依存症への取り組み

当院では、ギャンブル依存症でお悩みの患者さまとそのご家族に向けて、症状や生活状況を丁寧に確認し、一人ひとりに合わせた治療や支援を行っています。

対応できる治療・サポート体制

当院では、日本精神神経学会 精神科専門医がギャンブル依存症だけでなく、背景にあるうつ病や発達障害(ADHDなど)の精神疾患、衝動のコントロールの難しさなども詳しく確認します。患者さんのつらさや生活上の困りごとを丁寧に伺いながら、必要な治療や支援について一緒に考え、安心して治療に取り組めるようサポートします。

また、公認心理師と連携し、ギャンブルへの衝動に対処するための認知行動療法(CBT)やカウンセリングにも対応しています。「次は勝てる」といったギャンブルにつながりやすい考え方を整理し、ギャンブルをしたくなるきっかけや、そのときの対処法を一緒に考えます。患者さんの目標やペースに合わせて、ギャンブルに頼らないストレスへの対処法や生活習慣を身につけられるよう支援します。

患者さん本人だけでなく、ご家族からの相談や同席での診察にも対応しています。借金を肩代わりするなど、結果的にギャンブルを続けやすくしてしまう対応を避けるため、病気についての正しい知識や本人との接し方についてもお伝えします。ご家族の悩みにも寄り添いながら、無理なく本人を支えていけるようサポートします。

さらに、借金や生活上の問題など、診察だけでは解決が難しい課題についても、必要に応じて地域や専門機関の利用をご案内します。借金や生活上の問題については、必要に応じて弁護士・司法書士への相談窓口、行政機関、自助グループ(GAなど)の情報をご案内します。また、診断書の発行や生活環境に関するご相談にも、対応可能な範囲で応じています。

初めて受診される方へ

初めての受診では、Webまたはお電話でご予約いただいたあと、来院時に問診票をご記入いただきます。その後、医師による診察を行い、症状やお悩みを伺います。初診の診察時間は10〜15分程度が目安です。なお、混雑状況によっては、診察まで30〜40分程度お待ちいただく場合があります。気になっていることや日常で困っていることを、話せる範囲でお話しいただくだけで構いません。診察後は必要に応じてお薬の処方や次回のご予約をご案内します。ご家族の付き添いにも対応しています。

FAQ

ギャンブル依存症に関するよくある質問

ギャンブル依存症について、患者さまやご家族から寄せられるご質問にお答えします。

Q

ギャンブル依存症は自分で治せますか?

A

自力での改善は難しいケースが多いです。ギャンブル依存症は、ギャンブルによる快感や興奮を繰り返し求めてしまう病気であり、「やめたい」という意志だけでコントロールすることが難しいことがあります。精神科・心療内科による治療や自助グループ、家族のサポートを受けながら回復を目指すことが大切です。

Q

ギャンブル依存症は再発しますか?

A

再発のリスクがある病気であるため、症状の変化に注意しながら経過をみていくことが大切です。治療後も、症状や状況に応じて自助グループへの参加や定期的な通院が検討される場合もあります。また、再発した場合でも早めに医療機関へ相談することで、症状や状況について医師に確認することができます。

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まずはお気軽にご相談ください

「自分はギャンブル依存症なのかわからない」「家族のことが心配で、どこに相談すればよいかわからない」そのような状況でも、一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。

むすびメンタルクリニックは、大阪・京橋駅から徒歩2分の心療内科・精神科です。患者さん一人ひとりに寄り添った診療を行っています。