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パニック障害

panic disorder

パニック障害

パニック障害(パニック症)とは

パニック障害とは、突然、理由もなく激しい動悸や息苦しさに襲われる「パニック発作」を繰り返す病気です。
理由もなくこうした症状が起きると、人は皆、心臓や胃や肺などの病気を考えます。そのためはじめは、循環器科や呼吸器科や消化器科を受診することになります。また、「死ぬかもしれない」と感じるため、多くの方は救急車で病院に運ばれます。
しかし、何度検査をしても身体的な異常は見つからないとしたら、もしかしたらパニック障害かもしれません。
また、「またあの発作が起きたらどうしよう」という不安(予期不安)から、似たような場面を避けすぎるなどで日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

症状

パニック障害は、パニック発作から始まります。
はじめはパニック発作だけですが、発作を繰り返すうちに、発作のない時に予期不安や広場恐怖といった症状が現れるようになります。
また、うつ症状を伴うこともあります。

パニック障害の症状は、大きく分けて以下の3つの段階に分類されます。

1. パニック発作
繰り返される「予期しないパニック発作」は、パニック障害の特徴的な症状です。「予期しない発作」とは、状況などに関係なく起きる発作のことを言います。したがって、寝ている時に発作が起きることもあります。
何の前触れもなく、以下のような激しい身体症状・精神症状が現れます。

循環器・呼吸器症状:動悸、鼓動が速くなる、息切れ、息苦しさ、胸の痛みや不快感。
自律神経症状:めまい、ふらつき、冷や汗、体の震え、吐き気。
精神症状:強い恐怖感(死の恐怖)、自分が自分ではないような感覚(現実離脱感)。

2. 予期不安
パニック発作を繰り返すうちに、「また発作が起きるのではないか」「今度こそ死んでしまうのでは」という強い不安を常に感じるようになります。
この不安自体がストレスとなり、さらなる発作を誘発する悪循環に陥ることがあります。
また、いつ発作が起こるかという不安のあまり、仕事を辞めるなどの生活の支障を来たすのもパニック障害の症状のひとつです。

3. 広場恐怖
発作が起きた時に「逃げ出せない」「助けが得られない」と感じる場所や状況(電車、人混み、美容院、高速道路など)を避けるようになります。これを「広場恐怖」と言います。
広場恐怖が強くなると仕事や日常生活ができなくなり、また引きこもりがちになるので、友達との人間関係にも影響が出てきます。1人で外出できなくなるので、人に頼っている自分自身を情けなく思う気持ちも強まっていきます。
広場恐怖を伴わないパニック障害もありますが、多くの場合は広場恐怖が見られます。

原因

パニック障害の原因は正確には解明されていませんが、心臓や肺の病気ではなく、脳内のアラームシステムの誤作動であると考えられています。

生物学的要因: 脳内の不安を司る部位(扁桃体など)や、神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン)のバランスが一時的に乱れ、脳が「危機事態」と勘違いして過剰な警報を出してしまう状態です。
環境・心理的要因: 過労、睡眠不足、人間関係のストレスなどが引き金となり、脳のスイッチが入りやすくなることがあります。

治療法

「薬物療法」と「精神療法(カウンセリング)」を組み合わせることで、多くの方が完治し、以前の生活を取り戻すことができます。
「精神療法(カウンセリング)」 は無理をせず自分のペースで取り組むことが大切です。周囲もゆっくりと見守りましょう。

1. 薬物療法(脳のアラームを落ち着かせる)
パニック障害は薬物療法が効果を発揮しやすい障害です。「お薬に頼らず気持ちだけで治す」というのは得策ではありません。
薬物療法の目的は、「パニック発作を起こさない」ことが第一目標で、次いで「予期不安や広場恐怖もできるだけ軽減させる」ことも目標になります。

SSRI(抗うつ薬の1つ):パニック発作そのものを起きにくくし、予期不安を改善する根本的なお薬です。
抗不安薬:即効性があり、強い不安や発作が起きそうな時に一時的に使用することで、症状を改善します。

2. 精神療法(カウンセリング)
特に、曝露療法や認知行動療法という治療法は、薬物療法と同じくらいにパニック障害に治療効果があることが認められています。
お薬が効き始めて発作が起こらなくなってきたら、苦手だった外出などに少しずつ挑戦することも治療の一環になります。ただ、無理は禁物なので主治医や心理カウンセラー等と相談しながら、一歩一歩ゆっくりと前進していくつもりでチャレンジしてください。

心理教育:「発作で死ぬことはない」という医学的な事実を理解し、脳の誤解を解いていきます。
曝露療法・認知行動療法(少しずつ慣れる練習):避けていた場所や状況に、お薬で守られた状態で少しずつチャレンジし、「大丈夫だった」という成功体験を積み重ねます。

むすびメンタルクリニックからのメッセージ

パニック障害による「逃げ場のない恐怖」は、経験した方にしか分からない、とても辛いものです。「甘え」や「気の持ちよう」などでは決してありません。
「むすびメンタルクリニック」では、過敏になった脳のアラームを優しくなだめ、あなたが再び安心して外の世界へ踏み出せるよう、心の手を携えてサポートいたします。
一度は狭まってしまった行動範囲をもう一度広げ、あなたらしい自由な日常を取り戻していきましょう。

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