こんにちは。

むすびメンタルクリニック院長の、うえかです。

　

本日は、当院のクリニック名の由来について、お話しようと思います。

　

「むすび」とは、聞いてすぐに分かる方もいらっしゃるかもしれませんが、「人と人との結びつき」をイメージしています。

心の不調は他人には理解されにくく、友人はおろか、信頼できるはずの家族でさえも、「そんなのは気の持ちようだ」「みんなも同じくらいつらいのだから、あなただけが特別じゃない」などと、心無い言葉を言うことが多いものです。

悩んで悩んで悩みぬいた末にようやく勇気を出して相談したのに、そのような心無い言葉を言われて、余計に傷付いて、孤独感を感じて、余計につらくなる・・・このような状況ほど悲しいことは他にはないと思います。

実際に、初めて私の診察に訪れる患者様でも、話している内に気持ちをこらえ切れなくなり、涙を流す方も多くいらっしゃいます。

私はそのような方を見るたびに、「これまで長い間、孤独に悩んでこられたのだろう」と感じてしまいます。

ただ、そのような方でも、診察や心理カウンセリングを通して心を通わせる、サポートしてもらえる支援者と繋がる、回復してきて社会復帰できる、友人や家族との関係が修復されるなどを経て、人や社会との結びつきができて、症状や悩みが和らいでいくことは少なくありません。

このように、薬物療法のみではカバーできない症状や悩みに対する治療にも力を入れるべく、「むすびメンタルクリニック」を設立いたしました。

患者様がより良き人と出会い、これからの人生が明るく生きやすくなることを願って、日々の診療に取り組んでおります。

　

それとは別に、当院で働くスタッフについても、「むすび」のコンセプトを大切にしております。

当院には事務員、心理カウンセラーのスタッフが在籍しておりますが、医療機関の中でも特にクリニックでは女性が大半を占めます。

最近の日本でも、女性は結婚、出産、育児などで職場を離れなくてはならなくなる時期ができてしまいがちであり、そのような女性の中には社会的な孤立感を感じている方が大勢いらっしゃいます。

そこで当院では、1人1人のスタッフが、日々充実感を持ちながら、働きやすく、より長い期間働けるように、フレックスタイム制、パート勤務、スタッフ面談、業務のマニュアル化などの取り組みを行っております。

患者様と同様に、スタッフも日々悩みを持つ人間であるということを意識して、日々の診療に取り組んでおります。

　

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

孤独で悩んでいる方が1秒でも早く良くなることを願っております。