コロナ禍でのワンオペ育児
皆様はじめまして。
公認心理士の植家萌美と申します。
今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
オミクロン株が流行し、保育園や学校がお休みになってしまい、日常生活のリズムが変わってしまった方は多いのではないでしょうか。
先月、一宮市で3姉妹を殺害してしまった母親のニュースが話題となりましたが、皆様はどのように感じたでしょうか?
私は正直なところ、「明日は我が身」と感じました。
実際私にはまだ子どもが1人しかいませんが、ワンオペ育児中は大変だと感じることは多々あり、日々の保育園に助けられていたり、コロナが落ち着いている時には子育てをしている友人と会って、励ましあったりもしていました。
自分にも余裕がないのに、目の前で子どもが泣き叫び続けると、「どんな方法でも良いから泣き止ませたい」と考えてしまうこともあります。
ワンオペ育児は、親の疲労が溜まると同時に、「孤独」を感じやすくなります。
子どもが小さいと尚更でしょう。
これまでは1人の女性として、友人と遊んだり仕事をしたりする中で、社会とのつながりを実感できていた生活から急に変わり、話もできない子どもと常に一緒にいる生活となり、社会から切り離された感覚を持つ母親も多いと思います。
「子どもをどうやって育てていけば良いか」「こんなやり方で正しいのか」など、悩んでも答えが出ないたくさんの問いに、自問自答を繰り返す日々。
誰かに何か一言でも胸の内を明かす事ができれば、心は少し軽くなるかもしれないのに、コロナの状況下では、誰に話して良いか分からなくなってしまいますね。
「子どもができてから友人と疎遠になってしまった」「信頼できる親もいない」「ママ同士のコミュニティも紹介されたけど、そういうのはすごく苦手」など、様々な背景があるかと思います。
「睡眠不足」「疲労」「孤独」、これらの要素が積み重なってくると、人は脳内で正常な判断がしづらくなってきます。
目に見える病気ではないし、明らかな症状が出ているわけではないから、「誰かに頼るほどではない」と考えてしまいやすいでしょう。
頑張り屋さんと言われる方ほど、いえ、ほとんどのワンオペ育児をされている方がそうかもしれません。
少しずつストレスが蓄積されていき、気づかぬうちに、自分が自分ではなくなってしまうことがあるように思います。
むすびメンタルクリニックの名前の由来にあるように、『人との結びつきを大切にしていく』、そんなオープンなクリニックを目指しています。
そのため、相談内容が明確でなくてもかまいません。
「ただ心の声を聞いて欲しい」といったご要望でも、クリニックを出られる時にみなさまの心がすっと軽くなるなら、私たちにとっても嬉しいことです。
私たち心理士のカウンセリング以外にも、保健センター等の外部機関への相談、連携を図ることもできます。
また、お子様もご一緒にお連れしていただけるよう、当クリニックにはキッズスペースやオムツ交換台をご用意しています。
気兼ねなく、足を運んでいただける準備をしておりますので、是非ご連絡ください。